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ハーモニー [本]


ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)

伊藤計劃の『ハーモニー』を読了。

前作『虐殺器官』ラストの<大災禍>を経た人類が生み出した世界、医療福祉社会『生府』。人体を常に監視するWatchMeをインストールされた人々は、大災禍への恐怖と反動から優しさや協調性を強要する一種のディストピアを作り出していた…『ハーモニー』で語られている未来社会はある意味とても日本的な社会なのですが、アイディアとしてとても面白いです。前作もそうでしたが、こういったSF的アイディアや設定についてはずば抜けて良いですね。

ただ前作もでしたが、物語が終盤になるにつれて展開が大雑把になっていく感じが勿体無い。多分それは登場人物達…特にトァンとミァハがストーリーを進める為の道具に成り果てているからかもしれません。人物の造形にもう少し深みがあればもっと凄い作品になっていたかもと思えるのでそこが残念。


でも物語の結末は結構好きです。個人的にはなんとなくヴォネガットの『猫のゆりかご』を思い出してしまいました。トータルで見てもとても面白い作品だったと思います。
という訳で残すは『屍者の帝国』ですが…一応購入してはいるので暇を見てという事で。
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