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職業としての小説家 [本]

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村上春樹の最新エッセイ。
どうもAmazon対策として紀伊国屋が初版の9割程を買い取って云々、というニュースで良くも悪くも話題になってしまっていたようですが…それは著者本人や本の内容とは無関係な外野の話。(でもその所為なのかいつも購入している須原屋には在庫が無かったので別の書店で購入する事に)

まず驚いたのは表紙ですね。村上春樹本人の写真がドーン!ですから、過去の装丁を見てきたファンなら大抵驚かれるのではないかと。まあでも中身を読めばその意図がなんとなく分かるような気も。
内容としてはタイトル通り、村上春樹が小説家としてどのように書き始め、どのように自らの小説世界を構築し、そしてどのように続けてきたかなどを綴ったもの。帯にある「自伝的エッセイ」というコピーもある意味間違ってはいません。(合ってるとも言い難いが…)

長年村上作品(特にエッセイ)を読んできた人なら「以前何処かで同じような事を書いていたような…」とニヤリとする部分も結構あると思いますが、裏を返せばそれだけ昔から読者に向けて自分の創作技術やスタイル、作家としてのスタンスなどをエッセイという形で伝えていたということ。そういう意味ではマスコミのような信用ならないメディアを介さずダイレクトに読者とずっと繋がっていた作家だったのだなと改めて思う訳で。

この本を読んで改めて村上作品の魅力とは一体何なのだろう?と考えたりもするのですが、この本で触れられている自己分析以外に思うのは…やっぱり「品」があるって事かなと。それは初期の頃の作品から最近の作品まで一貫しているところだと思います。例えそれが陰惨なシーンであれ、濃厚な性行為のシーンであれ、不思議と品がある。(まあ本当は不思議でも何でもないのだが)


個人的にはとても興味深い内容で一気に読破してしまいました。あ、でも原発については一応肯定派なのでそこは別という事で。

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